子どもの頃、母の実家に行くと、廊下に干し柿がたくさん干してありました。一連で5千円ほどの値がつく高級食材。ねっとりとした食感と濃厚な甘み…ちょっぴりずつ食べるのが楽しみでした。
「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざもあるように、実は栄養価も高いのだとか。腸内環境の改善に効果があるとされる食物繊維を多く含む上に、抗酸化作用がある成分も豊富。まさに一石二鳥の健康食品!
10年ほど前に、干し柿作りに挑戦したことがありましたが、そのときには、途中でカビが出てしまい、食べるのを断念…残念な思いをしたので、今回は、再度挑戦してみました。
干し柿には健康増進の効能がいっぱい
干し柿は栄養価が非常に高く、次のような効能があります。
- 食物繊維
- 便秘を予防し、腸内環境の改善や免疫力の向上、美肌効果が期待できる。
- 食後のコレステロールの吸収や血糖値の上昇を緩やかにする効果もある。
- カリウム
- カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)と水分・老廃物を排出する効果があり、血圧を正常に保つ働きがある。
- タンニン
- タンニンはポリフェノールの一種であり、柿の渋み成分。細胞のサビを防ぐ「抗酸化作用」があり、生活習慣病の改善に役立つ。
- β-カロテン(ビタミンA)
- β-カロテンは体内でビタミンAに変換される。体の細胞を傷つけるとされている「活性酸素」を取り除き、皮膚や目、口、内臓などの粘膜を健康に保つ作用がある。
- 強い抗酸化力によってアンチエイジングやがん予防にも役立つ。
(ただし、高カロリーなので食べ過ぎには注意が必要)
干し柿作り!カビない秘訣は、熱湯に5秒入れてから干す
干し柿の作り方
初心者用の作り方が入っていました。
室内用の洗濯物干しに吊るして、日当たりと風通しの良いベランダに干してみました。
3日後
3日後、少し乾燥してきました。
雨降りの日が続いたので、カビが心配でしたが、大丈夫のようです。
カラスにつつかれないように、犬のぬいぐるみを…😅
1週間後
表面は乾いてきて、少しシワシワになってきました。
色も少し黒っぽくなってきています。
黒いしみのようになっているところは、カビ?いや、よく見るとゴマのところです。ホッ!
一個つまみ食いしたい気持ちを抑えて、また、様子を見ます。
12日後
だいぶシワシワになってきました。どのくらい干すとよいのか調べると、2〜3週間とのこと。
途中で「揉む」と良い(水分といっしょに渋も抜ける)と書いてあったので、揉んでみました。すると、ぐっと黒味が濃くなりました。
もう食べたい!でも、あと少し!味見をするのが楽しみだなあ…
2週間後
いよいよ、実食!
おおお、懐かしい味!干し柿特有の香りとドライフルーツの歯ごたえ…。すこ〜し、硬くなりすぎた感も…。
12日目くらいで、まだオレンジの色が残っているあたりで食べると、中がもう少しとろりとして柔らかかったのかな?気になるところです。
干し柿の絶品の食べ方
しっかり乾燥された硬めの干し柿を使った、絶品レシピを見つけました。
干し柿を観音開きにして、クリームチーズを上にのせ、太巻き寿司のように巻いていく簡単レシピです。(上からラップできつく包むと、いい感じに…。)干し柿の甘さとチーズの塩気が絶妙のバランスで、干し柿単体で食べるより何倍もの美味しさでした。一度食べたら、やみつき間違いなしです!
クリームチーズがやわらかいと切りづらいので、冷蔵庫で冷やしてから切るのがおすすめ。(冷凍庫に10分ほど入れてもOK。) おいしすぎて食べ過ぎ注意!!
お茶やコーヒーのお供に、また、お酒のつまみにも…。しっかりと干した干し柿なら、是非、こちらの食べ方も試してみてください。
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