6月に長男が横浜で結婚式を挙げました。自分のときには、一緒に暮らしていた親同士が主力となって動いてくれ、自分は着る衣装だけを選んだ記憶があるのですが、彼らは、自分たちで一から計画を立て作り上げたという、そんな結婚式でした。
娘1が「これまで行った結婚式で親が黒留袖でない人見たことないよ〜。」と言います。「着物〜?30年着たことないよ〜。」と思いましたが、ドレスを着るにしても借りるか購入するかしなくてはいけません。黒留め袖なら、母が私の結婚式で着た、自称「とても良いもの」があるそうで、それを使うと、借りる必要はなく、一番手間がかからなそうでした。そこで、母の黒留袖を持ち込みで着ることにして、着付けとヘアメイクだけをお願いすることにしました。ところが…
結婚式に黒留袖を持ち込むまでのすったもんだ
実家にあった母の黒留袖と長襦袢
我が家のタンスにその黒留袖があるかもと言われ、探してみると、黒い紋がついた黒い着物があったのでそれだと思いこみ安心してたけど、広げてみたら実は喪服だったなど、無知からくるすったもんだがたーくさんありました。実家にあったとの連絡を受け、見に行くと、その黒留め袖と長襦袢が下がっています。だから、こんどこど安心していました。
行くたびに母は、「その黒留袖、いいやつなんだ〜。」と繰り返し言います。なら、安心だね。
小物は、あるものとないものがあります。娘2も振り袖を着ることにしたので、小物たちは2人分必要です。結婚式場から送られてきた「当日必要な小物類」のリストを見ると、聞いたことのない名称がぎっしり並んでいます。
当日必要な小物リスト
- 肌襦袢
- 裾よけ
- 足袋
- タオル4本(振り袖5本)
- 着物
- 帯
- 長襦袢(半衿は、縫い合わせてご持参ください。)
- 衿芯
- 帯揚げ
- 帯締め
- 腰紐5本
- 伊達締め2本
- 帯板(振り袖の方は2枚)
- 帯枕
- 末広(振り袖の方)
- 三重紐(振り袖の方・変わり結びの方)
なんのことやらさっぱりわかりません。家にあるものは…実家にあるものは…フムフム。
購入するものは…リストの名称のほとんどが、どんなものかわからないので、調べまくりました。
長襦袢は白でないとだめなの?
そして、色々と調べていくうちに、黒留袖の中に着る長襦袢が、白でないとだめなことを知りました。で、でも、実家にかかっている肌襦袢は薄っすらと模様がついているぞ。??今度は、母のパーマ屋さんや着付けをする友達に聞いてもらいました。言うこと、ばらばらやーん!でも、いろいろなサイトを見ても、白が基本のようです。結婚式まであと一ヶ月もありません。どうしよう…
白の長襦袢をどうするか。選択肢は3つありました。
- イオンの着物売り場で、化繊素材のの長襦袢を3000円くらいで買ってくる。
- 着付けをする母の友達に5万円で譲ってもらう。
- 叔母の家に着れるものがないか探してしてもらい、あったら借りる。
結局、叔母の家に行って一緒にタンスを探すと寸法の合う白の長襦袢があり、事なきを得ました。しかし、ここにたどり着くまでの労力は、なかなかなものでした。
黒留袖の袖丈が短すぎる!
他にも、困り事が次々に出てきました。
黒留袖に手を通してみたら、なんと袖丈が短すぎる!これではあまりにもみっともないと、早急に袖を長く出してもらうことに。着付けをする母の友人に、無理を言って3日で直してもらいました。半襟もつけてもらって一万円なり。実は自分で半衿をつけようとしてユーチューブを見て挑戦したんです。しかし、あっけなく断念。結局これもお願いしました。
小物の足りないものは、リサイクルの店に行って見てきました。この名前がこれね…。メルカリに出ているものと比べて、安くて良い方を購入!
宅急便で送る一週間前というときにこんなことをやっていました。(汗)
全ては、もっと早めに準備しておけば、どおってことなかったんですけどね。
それは重々わかっております…反省…
式場の着付けの方曰く「長襦袢は薄い色が着いていても構わない」
着付け当日の会話
結婚式場で着付けをしてもらっているときに、今回のすったもんだが話題になりました。
これこれ云々、大変だったんですよ〜。
母のパーマ屋さんは、薄い色がついててもいいって言うし、
着付けする友達の方は、白でないとダメで、ある程度良いものをって言うし…。
ホントはどうなんですかね。
色のついた長襦袢をお召しになる方もいらっしゃいますよ。
貸衣装だと、化繊の方も多いですし、いろいろですよ。
えーーー?そうなんですかー。
いろんなサイトを調べると、相手の家族にも失礼だからとか色々書いてあって…
必ず白でないとダメってことありませんね。
ガーン!これまでの苦労はなんだったの〜!
昔の人ほど心配しまくる?
当日は、迎賓館という結婚式場でした。名前からしても、多分格式の高い式場なのでしょう。
母や関東に住む叔母が、当日わたしが何を着て式場に入るかを心配をしていました。
「お前、当日何着ていくんだ?変な格好じゃだめだ。迎賓館なんだからスーツを着ていかないと。」そんなもんかー。荷物多くなって大変だなあ。そう思いながら、カチッとした服装に着替えて式場に行ってみると、あれ?
あちらの親族の方は、思いっきり粋でラフな服装でいらっしゃっています。??
あー、これも田舎ならではの昭和の発想だったじゃーん!
感動の結婚式
結婚式は大いに感動しました。親族のみの小さな結婚式だったので、母ではありましたが、スマホで、ずうっと動画を取っていました。もう、花嫁が入場するところから、涙が…。最後に二人が退場するまで、涙が止まりません。
音楽にもやられました。歌を歌う方、ハープを弾く方、ビオラを奏でる方、この3人のトリオの演奏が、見事に式をもり立て、尚一層の感動を与えてくれました。
この動画は、その後いつ見ても、毎回、感動の涙が出てきます。私達家族の宝物です。
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